書籍紹介『サイボーグ時代』

吉藤オリイ氏の「サイボーグ時代」を、読んだ感想を本の内容を少し引用しながら記す。

この吉藤オリイさんの会社の方の講演を聞く機会があり、この会社の活動には、本当に感動した。

まだまだビジネスとして軌道に乗ってないと思うが頑張って欲しい。

出来ないことを出来るに変えること

・人は、高齢化や病気、怪我によって、今まで「出来た」ことが「出来なくなる」ことに絶望にも近い悲しみ、不安を覚える。しかし、「出来ない」と思っていたことが「出来る」に変わった瞬間、未来に対して希望を持つことが出来る。

・社会から「おまえは必要ない」と言われること、家族にとってお荷物になってしまうことの恐怖。
 「自分だからこそ出来ることがある」と自覚できると前向きに未来を思うことが出来る。

と、冒頭にある。

確かに、障害を持つ人にとって、これほど勇気をもらえる言葉はないと思う。
筆者の活動に、積極参加したい人が、多いのも頷ける。本当に、すごいことだと思う。
障害は、生まれつきの方もいるけど、ある日急に事故でとか、病気が発症してといったところで、他人事ではない気持ちで読んだ。

また、話は障害を持つ人だけにとどまらない。

テクノロジーの考え方

・努力と根性と我慢は悪しき習慣。
 努力と根性と我慢によって問題を解決しようとするのがクセになると自分の可能性も潰してしまう。

 例えば、未知を塞いでいる邪魔な岩を割りたいと思ったときに、
 今まで鍛錬によって、素手で岩を破壊できるようにしてきた人が多いことと、
 出来ちゃう人が居ること。 出来ちゃう人にとっては、「努力が足りない」となってしまう。
 違う。本質は、「岩を排除すること」であって、「素手で岩を割ること」ではない。
 ハンマーを持ってきて解決できれば、鍛錬して素手で岩を割れるようになる必要がない。
 このハンマーをテクノロジーという。

・テクノロジーは万能ではないが、できないことをできることに変えてくれる。

ということで、テクノロジーで問題を解決しようよ、という考え方。

なんていい発想だろう。例えも分かりやすい。
落合陽一氏もこのように技術で課題を解決していこう、という話をしていたと思う。

これからの働き方

そして、働き方にも言及。

・万能評価主義はやめよう。
 1教科100点で他は50点よりも、全教科80点のほうが評価が高い風潮がある。
 これが蔓延すると、「欠点を無くそう」が、やがて「失敗しないように」となっていく。原点主義の悪しき点。

・ところがテクノロジーが発展して行くと、万能人間不要になっていく。
 かつては、足りないところを手伝ってもらうには、コストがかかったが、
 今は、自分が出来ないことを手伝ってもらうコスト安くなっている。またやりやすくなっている。

と、障碍者に向けた活動をしている会社だと思っていたが、社会の大きな問題に対しても取り上げている。

そのとおり。
昔ながらの素手で岩を割れよ、という人は、もはや老害。
すでに、万能をやめよう、得意分野で食っていこう、という社会になりつつある。

・昔は、嫌われたら「終わり」という時代だったがそれは終わった。

そう。
すでにSNSの普及で、新しい生き方、働き方が、見えつつある。

この本では、この会社の活動から派生して、今後どうしていかないといけないかを示してくれる。

心から吉藤オリイ氏応援したい!と思った。

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