2026年度、情報処理技術者試験に大きな転機が訪れます。これまで紙とマークシートで行われてきた応用情報技術者試験・高度試験(ITストラテジスト試験を含む)・情報処理安全確保支援士試験が、いよいよCBT(Computer Based Testing)方式へと移行するのです。IPA(情報処理推進機構)は2025年8月に方針を発表し、あわせてITストラテジスト試験など高度試験の実施時期を、従来の春期・秋期という区分から「前期」「後期」という新しい枠組みに組み替えることも明らかにしています。さらに経済産業省とIPAは2026年3月末、2027年度からの試験区分そのものの大幅再編案を公表しました。受験を検討している方はもちろん、部下や後輩に資格取得を勧める立場のITストラテジストの皆さんも、この変化を正しく理解しておく必要があります。
CBT化で何が変わるのか ― 「前期」「後期」という新しい時間軸
CBT方式への移行は、単に「紙が画面になる」だけの変更ではありません。試験会場をテストセンターに分散できるようになることで、年に一度しかなかった高度試験の実施回数や時期の柔軟性が高まります。報道によれば、従来春期(4月)に実施されていたITストラテジスト試験などの区分は2026年度、11月頃の「前期」に、従来秋期(10月)に実施されていた区分は2027年2月頃の「後期」に、それぞれ移行する見込みです。長年「春に一発勝負」で臨んできた受験者にとっては、学習計画そのものを見直す必要が出てきます。企業側でも、資格手当や研修計画を年度単位で組んでいる場合、試験時期のずれが人材育成カレンダーに影響することは念頭に置くべきでしょう。皆さんの会社では、資格取得支援制度の年間スケジュールを、この試験時期変更に合わせて更新できているでしょうか。
2027年度の大再編 ― 「プロフェッショナルデジタルスキル試験」への統合
CBT化と並行して進んでいるのが、より本質的な制度改革です。経済産業省とIPAは2025年5月に公表した「Society 5.0時代のデジタル人材育成に関する検討会報告書」を踏まえ、2026年3月31日に試験区分体系の見直し案を発表しました。それによると、2027年度から応用情報技術者試験と高度試験群を「プロフェッショナルデジタルスキル試験」として3領域・3試験に再編し、あわせて非エンジニア人材を主な対象とする「データマネジメント試験(仮称)」を新設する方向で検討が進んでいます。現行のITストラテジスト試験という名称や区分そのものが、2026年度を最後に姿を変える可能性があるということです。スキルベースの人材育成という国の方針が、資格制度という具体的な形に落とし込まれつつある動きとして、ITストラテジストは注視しておく価値があります。
ITストラテジストが今、判断すべきこと
制度が変わる過渡期には、二つの選択肢が生まれます。一つは、現行制度が残る2026年度のうちに、慣れ親しんだ試験区分・出題形式で受験を終えておくこと。もう一つは、あえて新制度を待ち、再編後の試験で臨むことです。どちらが有利かは一概には言えませんが、少なくとも言えるのは、「情報収集を怠った人ほど選択肢が狭まる」という点です。社内で資格取得を推奨する立場にある方は、直近の受験者に対して試験時期の変更点を周知し、2027年度以降に受験を計画しているメンバーには制度再編の検討状況を継続的にフォローするよう伝えておくとよいでしょう。
実務面でも影響は小さくありません。たとえば人事部門が資格手当の申請時期や研修予算の執行時期を「秋の合格発表後」に合わせて組んでいる企業は、前期・後期という新しい試験サイクルに合わせてカレンダーを引き直す必要があります。また、ITストラテジスト試験の合格実績を提案書やRFP回答の要件として使っている部門では、試験区分の名称そのものが変わる可能性を踏まえ、資格要件の書き方を柔軟にしておくことも一案です。試験制度そのものが「変化に強い人材」を選別する仕組みに変わりつつあるとも言えるでしょう。
まとめ
2026年度のCBT化と実施時期の変更、そして2027年度に予定される試験区分の大再編は、ITストラテジストにとって単なる事務的な制度変更ではありません。むしろ、国が描く「スキルベースのデジタル人材育成」という大きな方向性を映す鏡です。目先の申込スケジュールに一喜一憂するだけでなく、自社の人材育成計画や資格取得支援制度そのものを、この変化に合わせてアップデートしていくことこそが、ITストラテジストに求められる本来の役割ではないでしょうか。
現行制度が残る2026年度のうちにITストラテジスト試験の受験を検討している方は、実際に使った参考書の選び方も学習計画の参考にしてみてください。
参考情報
- 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験がCBT方式での実施に移行予定(IPAプレスリリース)
- ITストラテジスト試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
- 情報処理技術者試験における試験区分体系などの見直し(案)について(経済産業省)
- 令和8年度試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
(当記事に関するご注意事項)本記事は、AIによる情報収集と文書作成の試行として作成しております。参照文献を添付するなど事実関係については留意しておりますが、記事内の情報についての事実確認は保証しかねますことをご了承願います。

