「人生100年時代」でも元気に遊べる時間は短い。やりたいことを老後まで待たない理由

「人生100年時代」と言われるようになりました。

100歳まで生きる。

そう聞くと、人生はまだまだ長いように感じます。

旅行も趣味も、仕事を辞めて時間ができてから楽しめばいい。

やりたいことは老後になってからでもできる。

若い頃なら、私もそんなふうに考えていたかもしれません。

でも、50代になった今は少し違います。

100歳まで生きることと、100歳まで今と同じように動けることは、まったく違う。

40代になって、体力の低下を実感した

私の場合、40代になった頃から体力が落ちてきたことを実感するようになりました。

若い頃なら、多少無理をしても何とかなった。

仕事をして、そのあと遊びに行く。

旅行に行けば、一日中歩き回る。

少しくらい寝不足でも動ける。

それが、少しずつ変わってきました。

そして50歳を境に、体調が良くない日も増えてきた。

「これはまずいな」

と思うようになりました。

だから今は、意識して体力づくりをしています。

年齢を重ねてから運動をしている人が多いのも、自分の体力の変化を感じているからなのかもしれません。

若い頃には当たり前だった「体力」が、実はとても大切な資産だったことに気づきます。

「行ける」と「行きたい」は同じではない

もちろん、70代になっても旅行を楽しんでいる人はたくさんいます。

80代でも元気に活動している人もいます。

だから「年を取ったら何もできない」という話ではありません。

ただ、自分が年齢を重ねて分かってきたのは、何かをするには体力だけではなく、気力も必要だということです。

たとえば旅行。

行き先を考える。

予約する。

荷物を準備する。

空港や駅まで行く。

長時間移動する。

現地を歩き回る。

若い頃なら、それも含めて楽しみだった。

でも体力が落ちたり、体調が良くない日が増えたりすると、大きな外出そのものが億劫になってきます。

お金がある。

時間もある。

身体的には行くこともできる。

それでも、

「今回はいいかな」

となることがある。

老後に時間ができれば、若い頃にできなかったことを全部できる。

そんな単純な話ではないのだと思います。

健康寿命で考えると「35歳」の見え方が変わる

厚生労働省が公表している2022年の健康寿命は、男性72.57歳、女性75.45歳です。

健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。

もちろん、70歳を過ぎた瞬間に元気でなくなるわけではありません。

健康状態には大きな個人差があります。

それでも私は、この数字を一つの目安として考えるようになりました。

仮に70代前半までを「元気に活動できる時間」と考えると、35歳という年齢は、もう折り返し地点くらいです。

つまり、

「まだ35歳」ではなく、「元気に何でもできる時間を、すでに35年使った」

とも考えられる。

「人生100年」と考えたときとは、ずいぶん景色が違って見えます。

老後のために「今」を犠牲にしすぎない

だからといって、

「将来のことなど考えず、今、お金を全部使ってしまおう」

という話ではありません。

老後への備えは必要です。

健康にも気をつけた方がいい。

将来のために働くことも大切です。

でも、将来のために今を犠牲にしすぎるのも違うと思うのです。

「いつか海外を回りたい」

「いつか好きな車に乗りたい」

「いつか新しい趣味を始めたい」

その「いつか」を、全部老後に置いてしまわない。

体力がある。

好奇心がある。

「やってみたい」と思う気持ちがある。

その三つが揃っているなら、できることは早めにやった方がいい。

若いうちに、たくさん働いて、たくさん遊ぶ

若いうちは、仕事も忙しい。

お金も十分ではないかもしれない。

時間だって足りません。

だから、やりたいことを全部できるわけではありません。

それでも私は、

若いうちに、たくさん働いて、たくさん遊ぶ。

それでいいと思っています。

一生懸命働いて、経験を積む。

お金も貯める。

でも同時に、旅行にも行く。

好きなこともする。

会いたい人にも会う。

新しいことにも挑戦する。

人生100年だから、急がなくてもいい。

そう考えるより、

元気に動ける時間には限りがある。

そう考えた方が、今という時間を大切にできる気がします。

やりたいことを、全部老後まで取っておかない。

やりたいことは、元気なうちに。

50代になった今、私はそう思っています。

経験知ノート

仕事やキャリア、AI、お金、人生など、実際に経験して分かったことを「経験知」として残しています。

今回のテーマは、note「経験知ノート」でも公開しています。

人生100年。でも、元気に遊べるのは何年だろう。