前半①では、いわゆるPMが認識しないといけないこと、尽力すべきところを上げてきたが、組織のマネージャーとしても注意すべき点がある。
あなたが、PMより上の立場にいるなら、プロマネをしっかり管理しないといけない。
あなたがプロマネなら、上司に自分を管理してもらえるよう、振る舞いを変えてもらえるように動くしかない。
目次
《第3部・プロジェクトマネージャと組織マネジメントの関わり合い》
今度は、プロマネの上の組織のマネージャー層の話。
プロジェクトというのはPMが努力しても成功する可能性も低く、そんな状態を放置するPMの上司のマネジメントの問題も大きい。
大きな投資を受けて、プロジェクトを発足させているのだから、このような難易度が高い仕事をPMと一緒にマネージしなければいけない、という認識が要る。
しかも、新しい技術を採用したり、新しい手法を取り入れたりなど、今までどおりのやり方では、プロジェクトがうまく行くはずがない。
PM任せにしておいたら、ほぼ失敗してしまう、という認識が必要。
組織のマネージャは、今回のプロジェクトはどこがポイントで、どうやってPMはそれを乗り越えようとしているのか、確認する必要がある。
プロジェクトマネージャの仕事の管理
あなたがら今までにプロマネを経験してるなら、プロマネの管理は簡単。
PMBOKで上げられてる管理ポイントのそれぞれについて、どう管理しようと思っているか確認する。
すぐに手を打ててないなら、打てない理由を確認する。
優先度の付け方に問題ないかを確認する。
といった具合。
もしあなたがプロジェクトマネージャを担当したことがなく、PMBOKを知らないとしたら、QCDをベースに考えればよい。
納期、コスト、品質の、どれを重視し、どうやって確保しようとしているのかを確認する。方向性が誤っているなら、確認する。
つまり、上司として、PMの考え方、活動方針が、問題ないか常にウォッチしておく
一回り大きなバッファと導き
プロジェクトとしては、PMが日程や予算のバッファは取っているかも知れないが、さらに安全策を仕込んでおいてあげるのも、マネージャの仕事。
これは、PMに共有するものではなく、自らの経験から導きだして、PMのあてが外れた時のための対策である。
また、さらなる上司への報告を上手くしておくことで、プロマネの手間にならないようにする。や
自分がPMの場合、このように動いてもらえるように常に促しておきたい。
《第4部 メンバーとしての働き方》
次に自分がメンバーだった場合、このようにプロジェクト管理が大変なことはわかって貰えたけど、どうやって働いたら良いか。
1つは、自分がPMになるくらいの姿勢で、プロジェクト管理に携わる。サブPMとか、大きなプロジェクトの場合は、PMOとしてPMの支援になる。
簡単に言うと、ちょっと大変な仕事量になりそうだが、先を見越せるようになり、後々は、これが1番楽になる。
《まとめ》
『失敗してもおかしくない』というの認識のもと、段取りを進めていければ、成功する可能性は少しでも上がってくると思う。
プロジェクトマネジメントは、夏休みの宿題を毎日コツコツやるのに似ている。
期間が長いと、人間誰しもだれてきてしまう。これに負けずに、キッチリやった人だけが、山頂の綺麗な景観を眺めることが出来る。
プロジェクト管理をしっかり行うことで、過労死やブラック企業といった言葉がなくなるように、願っている。