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ソニーというブランドの在り方 統一されたイメージで製品をつなぐ ― Appleとの比較から見える“プロ品質を日常へ”という物語 ―

連日、ソニーの話題をしてしまった、、、。でも、それだけ愛が深いみたいです(笑)。

ここで振り返って思うのは、なぜソニーの製品は、いつも「面白い!」と注目されるのに、いずれ市場から消えてしまうのか。
Xperia、wena、VAIO、Clie、、、──輝くアイデアがあっても、どこかで頭打ちになってしまい、撤退に繋がっている気がする。

一方で、Appleの製品は長く愛され続け、ブランド価値を高めている。
この違いはどこから生まれるのだろうか。


Appleが築いたブランドの強さ

Appleが強いのは、製品とサービスをエコシステムで結びつけ、クリエイターから一般ユーザーまで“クリエイティブ”な価値を共有させたことだと聞きます。

  • クリエイター向けの道具:Final Cut ProやLogic Pro、MacBook Proは、映像や音楽のプロ現場で利用される。

  • 利用者にとっての憧れ:プロが使っているからこそ、一般ユーザーも「同じ道具を持ちたい」と思う。

  • シームレスな体験:iCloudを軸に、iPhone、iPad、Mac、Apple Watchが自然につながる。

Appleはこうして「プロの信頼」と「利用者の憧れ」を橋渡しするブランドを作り上げました。


ソニーのブランドはどこに立つか

ソニーもまた、クリエイターと利用者の両方に根を張るブランドでしょう。

  • クリエイターに支持される製品
    CineAltaやαシリーズのカメラ、業務用音響機材は、映像・音楽の現場で広く使われています。

  • 利用者に愛される製品
    BRAVIA、PlayStation、WH-1000XMシリーズのヘッドホン、Xperia。どれも「音と映像を楽しむための道具」として存在感を持っています。

そして何より、
ソニーのカメラを持っていると画質に拘っている人に見える。ソニーのヘッドフォンで音楽を聴いていると、音に拘っている人に見える。これが、ソニーのブランドの持っている力だと思う。

問題は、この「ブランドの力」が個別製品ごとで止まってしまい、一つの物語につながっていないことです。


「プロ品質を利用者へ」という橋渡し

ソニーの強みは、プロの現場と同じ品質を、一般ユーザーの日常に届けられることにあります。

  • BRAVIAの映像は、映画制作用マスターモニターの技術をベースにしている。

  • WH-1000XMシリーズは、音楽制作の現場で使われるモニターヘッドホンの技術を応用している。

  • Xperiaには、CineAltaなど映画撮影用カメラで培われた技術や映像思想が取り入れられており、“Cinema Pro”モードでその一端を体験できる。

つまり、ソニーは「プロが信頼する技術」と「利用者の日常体験」を橋渡しできる稀有な存在なのです。


ブランドの在り方として

ソニーがAppleと対抗するなら、「プロ向けか、利用者向けか」という二者択一ではなく、“プロ品質を利用者に届けるブランド”を徹底することがカギだと思います。

Appleが「誰もがクリエイティブになれる」ブランドだとすれば、
ソニーは「誰もがプロ品質を体験できる」ブランドになれるはずです。

そのためには:

  • 製品横断のエコシステム強化(Xperia、BRAVIA、PlayStationをソニーIDでつなぐ)

  • マーケティングの一貫性(“音と映像のソニー”を全製品で訴求)

  • プロと利用者のストーリー共有(プロの現場で使われている技術を、一般向けにも強調)

こうした取り組みが必要でしょう。


結びに

ソニーはすでに「音と映像の革新」という軸を持っています。
それを「プロの技術を日常に」というブランドストーリーに統一できれば、Appleのように価格や機能を超えた魅力を築けるはずです。

──ソニー大好きな1人のお客としての意見でしたが、ソニーさんに届くかな?

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